食事介助中 心肺停止 思い込み 処置遅れ

みなさまあってのさかくんのブログへようこそ。

<嚥下状態の悪い入居者様の食事介助>

その入居者様は、本来なら、自身でスプーンを使って口に食べ物を運ぶ事が出来るんですが、嚥下状態が悪く、口に食べ物を運ぶスピードがコントロール出来ず(俗に言う、かきこみ癖があります)、食事は全介助で召し上がっていらっしゃいました。

食事形態はペースト状。

介護職員が介助してるにもかかわらず誤嚥させてしまい、看護師さんに吸引してもらう事もしばしば・・・

教科書通りなら、口の中に入れるのはティースプーン一杯分が一回量で、飲み込みを確認してから、次の一口へ移行していくのですが。

この入居者様には大きめのスプーンが使用されてました。

まぁ、教科書はあくまで基本ですので、人によっては、一回に口の中に入れる量を多めにしないと食べ物が口の中にある事を認識できず、飲み込み動作が起こりにくい方なんかもいたりもしますし、一回量を二三回に分けて飲み込まれる方もいらっしゃいます。

ティースプーン一杯ずづなんて食べた気がしない感じもしますし、まぁ、基本を知ったうえで一人ひとりの状態に合わせた安全な食事介助がされてればよろしいのではないでしょうか。

前置きか長くなってしまいましたが

この方、夕食の食事介助中に、顔面蒼白になり、眼球が上転し全身脱力状態になってしまいました。

 

さて、ここで問題てす音譜

この入居者様に何が起こったのでしょうか?

1. 虚血性心疾患

2. 誤嚥による窒息

3. 虚血性脳疾患

4. 敗血症によるショック

5. 出血によるショック

 

正解と思われるものをクリックしてみてね音符

 

いかがでしたか?

 

<窒息を疑ってやまないスタッフ>

現場にいた職員は看護師さん含めて全員が誤嚥による窒息を疑いました。

すぐに口の中にあるものを掻き出すよう指示があり、口の中が血だらけになるほど頑張りましたが何も排出できません。

すぐにポータブルの吸引機が用意されましたが、吸引力不足なのか、何も吸引できません。

更に大きな吸引機が用意され吸引しますが、やはり、窒息原因となるようなものは何も吸引できません。

やがて心肺停止に気付き心臓マッサージを開始。

程なく救急隊が到着し心臓マッサージ交代、酸素投与、AED装着、解析。

AED︰「電気ショックの必要はありません、心臓マッサージを続けて下さい」

電気ショックでは蘇生できない状態ってことですね手

心臓マッサージを続けながら救急搬送されましたが、結局、亡くなられてしまいました。

<本当の死因>

死因は・・・

 

・・・

 

・・

 

 

虚血性心疾患
(誤嚥による窒息じゃないの?)

気道には何も詰まっていなかったんだそうです。

食事中は消化器に血流が集まりやすく、心臓や脳なんかが虚血になりやすくなる、なんて話も聞いた事があります。まさに、それだったんじゃないてしょうか。

あの状況では誤嚥による窒息を一番に疑うのはやむを得ないと思います。

ただ、気道を塞いでいるものの排出応急処置だけにとらわれすぎだったかも・・・。

心停止も予測できてれば、介護職としても排出応急処置と同時にAEDと酸素くらいは用意できたんじゃないかな?なんて考えたり・・・。

 

結論

思い込みが蘇生の可能性のある処置の幅を狭めてしまう事があります。

今回のケースは誤嚥による窒息だけを疑いすぎて、心肺蘇生処置の開始が多少遅れた可能性も感じます。緊急時こそ冷静に。

緊急時、介護職に出来ることなんてほんとわずかです。異変を感じたら如何に早く専門職に引き継ぐか、もちろん専門職到着までは、できる限りの応急処置は講じましょう。その後は、如何に専門職のサポートにまわれるか、それくらいが介護職にできる数少ない最善だと「さかなくん」は思います。

今回のケースは救急隊が到着してからAEDと酸素が使用されています。結果使用することが無くても、介護職として救急隊が到着するまでにAEDと酸素くらいは用意できても良かったんじゃないかなぁ。じゃないと、せっかく常備している意味がありません。

実は、この時「さかなくん」は現場にはいませんでした。偉そうな事言って「さかなくん」はできるんですか?と言われそうですが・・・。うん、たぶん、大丈夫v( ̄ー ̄)v

 

「さかなくん」のブログ読んでくれて、いつもありがとう感 感謝​​​​​​​

“食事介助中 心肺停止 思い込み 処置遅れ” への2件の返信

  1. まさに、私の友達のお母さんがその状態でした。まさか、まさか。そう言えば、食事中に亡くなった知人、他にも何人かいました。
    うちの父に限って言えば、そうなることを想定しての退院。最期の食事で大好物の鰻を食べさせて、あっけなく逝かせましたが。
    職員さんは、本当に大変ですね。トラウマにならなければと、祈っています。。

    1. いつもコメントありがとうございます(^人^)感謝♪
      やっぱり、食事中の虚血ってあるんてますねぇ〜。でも、気を付けるって言っても、食べない訳にはいきませんからね。常に最後の晩餐を意識してしまいそうです。最後はお寿司がいいかなぁ〜。そうそう、「さかなくん」も、その時の介助職員のトラウマは心配しましたが、窒息じゃなくて良かった、ってケロっとしてますよ。窒息だったらトラウマですよね。

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