こんな特養やめときな 救急搬送 水分摂取時の誤嚥 窒息 死亡 原因は? 

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<誤嚥で亡くなる>

入居者様が誤嚥による窒息で亡くなられてしまいました。

食事はミキサー食、水分は強いトロミを付けて全介助で摂取される方で、口の中に入ったものを飲み込むのに時間がかかる方でした。

ちょっと経験の浅い若い同僚の介護士さんが、10時のお茶の時間に、お茶200ccと栄養補給を目的としたエンシュアリキッドって言うドリンクをベッド上で、上体はしっかりギャッジアップした状態で、スプーンを使用して全介助にて摂取されてる時だったそうです。覚醒状態は良好だったみたい。

むせ込みは無かったそうですが、誤嚥に対する防御反応が低下すると誤嚥をしてもむせないことがあるんです。それを「むせのない誤嚥(不顕性誤嚥)」って言います。これは周囲の人も気づきづらいんです。「さかなくん」でも気づけなかったと思います。

異変に気付いて看護師さんに報告。すぐに駆け付けてきてくれて吸引処置を実施したそうです。すると、強めにトロミのついたエンシュアリキッドらしきものが200ccほど吸引できたんですが、すでに心肺停止状態。すぐに心肺蘇生処置が行われ到着した救急隊に引継ぎ病院搬送されましたが、亡くなられてしまいました。

窒息の原因はハッキリとは公表されません。以前勤めていた老健でもあったんですが、やはりハッキリとした原因の公表はありませんでした。”トロミの付いたエンシュアリキッドの誤嚥による窒息”ここまでです。

ハッキリとした原因の可能性を公表すれば、その時介助にあたっていた介護士さんや施設が責任を負わなければならない事態になりかねませんからね。聞かれなければ、それ以上は答えないんでしょう。

<訴えることが出来なくなる同意書>

救急搬送先で死亡宣告を受けたご家族様は何かに署名したみたいです。

「これに署名したら、この件について今後、訴訟等を起こしたりすることはできなくなります」なんて説明を受けて署名したらしいです。

なんか、いやらしいですね。亡くなられてすぐにこんなもの書かせるなんて・・・。正常な判断力が無ところを狙ってるとしか思えませんが・・・。

「さかなくん」は施設側の人間ですから、自分が介助していたらと思うと、すぐにそういう書類に署名してもらえるってのは、確かにありがたい気持ちにもなるんですが・・・。

<すぐに署名はお勧めしません>

ご家族様の立場であれば、すぐに署名するのはお勧めしません。身内が亡くなられたばかりなん、て平静を装うことは出来ても正常な判断なんて出来ない状態でしょう。そんな状態の時に署名させられても、後で冷静になってくると、なんでこんな介助方法だったんだろう?とか、あれについては何も聞いていない・・・。なんて疑問がきっと湧いてくると思いますよ。署名はちょっと時間をおいてからがいいと思います。「今は正常な判断が出来ませんので、また後日」って仰ればいいんじゃないでしょうか?

<誤嚥による死亡の原因を考察>

トロミの付いたエンシュアリキッド誤嚥による窒息である事は間違いありません。

 

さて、ここで問題です音譜

 

では、なぜ、トロミの付いたエンシュアリキッドで誤嚥窒息してしまったんでしょうか?(ハッキリとした原因は公開されていませんので「さかなくん」の勝手な予測になりますが・・・大事なのはココ)

 

1.トロミのつけすぎ

2.トロミをつけていなかった

3.らくらくごっくんで無理やり飲ませていた

4.覚醒状態が悪いのに飲ませていた

5.横向いて飲んでいた

 

正解と思われるものをクリックしてみてね音符

 

いかがでしたか?

 

<介護用食器らくらくごっくん>

らくらくごっくんってのは・・・ポンプ式の吸い飲みみたいなものをイメージしてもらえばいいかなぁ~。

開口不良の方で、口の中に入れば飲み込んでもらえるような方には有効です。ただ、介助側のペースで口の中にペースト食が送り込まれてしまうので、気を付けないと誤嚥するって言われてます。以前勤めてた老健では、「怖くて使えない」なんて事も言われてて、実際、入所者1名、これが原因と思われる誤嚥性肺炎になっています。

なんか悪いイメージになってしまいましたけど、要介助者の身体状況に合わせて適切に使用されていれば、非常に有効なアイテムだと思います。うちの特養では今のところ使用例はありませんけどね。

<最も誤嚥しにくい姿勢”完全側臥位法”>

横向いて飲んでた、って答えは、一見なにそれ?って思う方もいるかもしれません。これは、たぶん10年前くらいに提唱されている比較的新しい飲ませ方です。

「さかなくん」が以前勤めていた老健のST(言語聴覚士)から当時(6年前位かな)、教えてもらいました。見た目の説明になってしまいますが、背面のギャッジアップは20度くらい、かなり寝ている様な状態、体位は右か左かの、かなりガッツリな側臥位で飲ませます。比較的、新しい飲ませ方で、知らない方が多く、看護師さんなんかに見られたら、「なんて体勢で飲ませてんの!?」って怒られそうなレベルです。でも、これホントにすごくて、むせの頻度が大幅に低下、って言うか上手に介助してればむせない方も・・・。最も誤嚥しにくい姿勢”完全側臥位法”とか言われてた様な気がします。

うちの施設では、1名の誤嚥リスクの高い入居者様がこの方法で飲食されてます。圧倒的にむせる頻度が少なくなりましたよね。この方法については、又、後日レポートさせていただきますね。

<誤嚥による死亡の原因を考察、続き>

さて、話はもどりますが、うちの特養はトロミが濃いんです。

昔から思ってたんですが、施設として、これでいい、というスタンスですから仕方ありませんけどね。ホントは仕方ありませんじゃすまないんですけどね。結構前に理解のある栄養士さんと一緒にトロミの硬さの危険性について進言したこともあったんですが、看護師長さんに「大丈夫」と言われてしまえば、はい、それまでです。

以前勤めていた老健のST(言語聴覚士)がいたら、「おまえこんなもん飲めんのか?飲んでみっ!」って怒られるレベルです。今回の事故後に一部の介護士さんには飲んでもらいました。「やばっ、コレっ!」って、飲んでみて初めて分かってもらえたみたいです。実践って大事。

トロミが強すぎると咽頭にへばりついて残って、それが気管に入って誤嚥してしまうって感じです。

トロミは強けりゃいいってもんじゃないんですよ手

トロミって難しいんですよね、”○○ccに対して○○g”なんてよく言われますけど、飲み物によってはトロミが付きづらいものもあったり、トロミが付くまでに時間がかかったりするものもあります。今トロミが付かないからってトロミ追加して、時間が経ってみたらガチガチに固まってた、なんて事もあるあるです。

誤嚥死亡事故後にトロミメーカーからトロミ剤使用に関する研修が行われました。

そんな研修やるって事は、状況からして、トロミのつけすぎが誤嚥窒息の原因だって言ってるようなものだと思うんですよね。

その時に関わっていた介護士さんにお話を伺ったんですが、その時のトロミの強さで誤嚥窒息に至ってしまう可能生に対する危険認識は、その時介助した介護士さんにも、トロミをつけた介護士さんにもありませんでした。知らないんだから仕方ありません。悪いのは指導者です。指導不足なんです。指導する立場にある「さかなくん」にも責任はありますし、そのトロミの硬さを容認している施設にはもっと責任があると思います。

しかも、トロミ剤使用に関する研修は「さかなくん」お休みで研修には出席できなかったんですが、聞くところによると、研修内容は”トロミのつけ方”、とか”トロミの必要性”とか”味”とかだったそうで、一番大事だと思われる、”トロミを使う事の危険性”については何のレクチャーも無かったそうです。(なんの為の研修だったんだろうか・・・)

おかげで施設内のトロミの硬さは、その時、窒息現場になったフロアの介護士さんは多少気を付ける様になっていますが、施設全体では統一されていない状態です。

<こんな特養やめときな>

これから施設入所や入居を考えているご家族様へ、トロミの強さは命の危険に関わります。ST(言語聴覚士)がいる介護老人保健施設なんかは大丈夫だと思いますが、特別養護老人ホームなんかはSTに勝る嚥下の専門家はいませんドクター、看護師さん、栄養士さん、ケアマネであってもです。(ちゃんと勉強している人もいるかもしれませんし、STがいる特養もあるかもしれませんが)。嚥下に対して意識の低い施設はやみくもにトロミを強くして提供する傾向があります。トロミが強いと介助する側は介助しやすいですからね。やみくもに強いトロミを提供しているような施設は嚥下に対する意識が低い可能性大です。

施設見学の機会があったら、見てみてください、提供されている飲み物を。もし、強いトロミだらけだったら、そんな施設はやめといたほうがいいかもしれませんよ手大事なご家族様の寿命を縮められてしまう可能性大です。職員さんに嚥下の悪い方用の飲み物を、ひとつ作って見せてもらうってのもありかもしれませんね。そんな感じで利用施設選択の判断基準にしてみてはいかがでしょうか。

ただね、文字ではわかりづらいですよね、どんなのが危険なトロミの硬さなのか?でも、今はホントいい時代。youtubeなんかを参考にしてみてくださいね。百聞は一見に如かずですよ手

 

「さかなくん」のブログ読んでくれて、いつもありがとう感 感謝

 

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